2020.12.18 [ 股旅取り組み ] 投稿者:web 開発者
コンクリートベンチ 第1弾
家づくりにおける住まいの庭、外構デザインも自社で手掛けているさほらぼの家。
さほらぼは建築部門と土木部門の両方を兼ね揃えた会社であり、
その強みを生かした、さほらぼらしい庭をつくりたいという思いから開発がスタート。
まずは現状の庭づくりを振り返り、課題をはっきりさせます。
ここで挙がったのは、“植栽に頼らない庭づくり”。
植栽だけでも庭はつくれます。植栽は季節を感じられるものであり、庭づくりには欠かせませんが、それだけではただ眺めるだけの庭になりがちです。
植栽に頼らない庭づくり、そしてコンクリートと木材を使用して庭を愉しめるもの。
スタッフ全員でキーワードを探りながら意見出しをします。
例えばリビングから連続するように設えた庭をつくれたら、
もっと庭を愉しめるのではないか。
コンクリートで庭に立体感を表現できないか。
庭に座れる場所があれば庭にも居場所ができる。
など、たくさんの気づきがありました。
ということで話し合いの結果、コンクリートを使ったベンチを開発することになりました。
実は以前、お客様の庭にコンクリートベンチを設置したことがあり、
その経験を参考に、家具デザイナーの村澤さんと検討を重ね、置き型のベンチとしました。
今回の作品は、コンクリートの重たいイメージをなくした
移動ができるコンクリートベンチ。
さらに照明を仕込むことで、夜の庭を照らし、庭に灯りが灯ります。
実際に試作品を作って検証してみました。
自然素材の木材は、少しずつ曲がったり割れができたりするため、
ただコンクリートの上に乗せるだけでは耐久性がありません。
そこで建物と同じ考えで、座面の木材に梁をかけてあげることで座面の課題は解決です。
梁は強度を出すだけでなく、照明を仕込める役割も果たしてくれます。
ただベンチの寸法に収まる、屋外用の照明を探すにも頭を悩ませました。
配線を繋ぐタイプはあるものの、移動ができるタイプには向いていない・・・
村澤さんにもアドバイスをいただきながら、今回は取り外しのできる充電式タイプで
検証してみることに。
しかもセンサー式で挑戦してみましたが、ベンチ下まで行かないと反応しないことが判明。
元々センサー式は考えていないデザインだったため、センサー式を挑戦するにはまだ課題はありそうです。
今回の作品は、コンクリートと木材のそれぞれの特性を把握し、お互いの弱点を補い、
且つさほらぼの庭にあうデザイン というどこも欠けてはならない
商品開発の難しさを学びました。
こうして出来がった コンクリート+木材 のベンチ。
植栽の下に置いて木陰を愉しんだり、お出かけ前に腰掛けひと休みしたり。
庭でバーベキューをする際にも大活躍間違いなしです。
さほらぼだからできる、“土木と建築のハイブリット” 作品。
さほらぼの家と繋がる庭で家族との団らんをたのしんでみませんか。
第2弾もおたのしみに。